これまた実はよくあるご相談なんですが、社員のモチベーションをあげたい、自分自身のモチベーションをあげたいといった類の相談は実に多いです。それだけモチベーションを大切にしているのでしょうからそれはそれで素晴らしい事です
但しモチベーションとはそもそもんなのか?そしてそれが絶対的に必要なのかと聞かれると、意外とそうでもないと私は答えています。何故ならば人のやる気、モチベーションは高い事を維持する事は大変ん難しいからです
スポーツの世界である大会がありその期間中はモチベーションを維持する事は比較的容易です。何故ならば期間が短く決まっておりかつ目標が統一されてるからです。例えばリーグ優勝、カップ優勝、金メダルに代表されるようにわかりやすい目標というかストーリー設定が可能だからです
これをビジネスに置き換えてみましょう。するとある壁にぶち当たります。まず期間が結構長く設定されがちです、その上で営業などの場合は目標数値ができますが毎回0ベースでカウントされるような場合はその度にモチベーションをあげ直すという厄介な事が発生します。人はそんなに頻繁にモチベーションを保ちづらい動物と言えるでしょう
しかもそれが複数の人間が関わるビジネスであれば尚のこと難しいのは容易に想像ができるでしょう。全員の気持ちを一つにまとめるという事はとても大変な事でリーダーのスキルも資質も高い次元で問われます。そうなのであればモチベーションというものは無理に上げる必要もなければ、何かをしたからといって急に上がるものでもないという事です
よく私は火に例えますが、ゴーゴート燃えるガスバーナーのような炎はモチベーションではなくテンションです。一瞬の短いゴーっという炎。それに対していモチベーションというのは炭のようなじーっとした炎です。一見燃えているか少ないのですが実は非常に高温で近くと大変熱い
この炭火のような一見静かですが熱いものの正体とはまさに自分自身の理念であると言えるでしょう。一言で言えば働く理由、目的です。そこが腑に落ちていないと炭火のようにはなれないかと思います
もし今現在モチベーションが上がらない、上がっていないと感じているのであれば自然に上がる事を待ってみるのも一つの手段です。決して無理に上げようとせずに自分自身を見つめ直しその本来の目的や利湯をセルフクロージングしてみてはどうでしょうか?
先崎雅和